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06月22日-05号

  • "減災"(/)
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  1. 呉市議会 2012-06-22
    06月22日-05号


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    平成24年第2回 6月定例会       平成24年第2回(定例会) 呉市議会会議録 第492号 平成24年6月22日(金曜日)呉市議会議事堂において開議(第5日) 出席議員       1番  上 村  臣 男       2番  藤 原    広       3番  田 中  良 子       4番  下 西  幸 雄       5番  井手畑  隆 政       6番  沖 田  範 彦       7番  奥 田  和 夫       8番  福 永  高 美       9番  谷 本  誠 一       10番  楠 見    宏       11番  林 田  浩 秋       12番  梶 山  治 孝       13番  平 岡  正 人       14番  中 田  光 政       15番  岡 崎  源太朗       16番  土 井  正 純       17番  森 本  茂 樹       18番  小 田  元 正       19番  北 川  一 清       20番  池庄司  孝 臣       21番  岩 原    昇       22番  山 上  文 恵       23番  渡 辺  一 照       24番  神 田  隆 彦       25番  石 崎  元 成       26番  山 本  良 二       27番  林    敏 夫       28番  中 原  明 夫       29番  茶 林    正       30番  芝      博       31番  重 盛  親 聖       32番  加 藤  忠 二       33番  片 岡  慶 行       34番  小 泉  曙 臣 欠席議員           な    し 説明員  市長       小 村  和 年  副市長      中 本  克 州  副市長      廣 津  忠 雄  総務企画部長   明 岳  周 作  総務企画部参事  西 岡  伸 一  総務企画部副部長 山 根  直 行  総務課長     道 本  幸 雄  財務部長     大 下  一 弘  市民部長     宇治原  裕 文  福祉保健部長   山 口  一 宣  福祉保健部参事  新 原    勉  環境部長     佐々木    寛  産業部長     木 坂    修  産業部参事    盛 池  尚 教  都市部長     種 村    隆  土木部長     増 本  寛 治  下水道部長    松 尾    修  会計管理者    歌 田  正 己  教育長      長谷川    晃  教育総務部長   濱 田  俊 文  学校教育部長   工 田    隆  消防長      勝 宮    章  消防局副局長   奥 野    彰  水道企業管理者  長 原  寛 和  管理部長     小 松  良 三  技術部長     津 留  廣 伸 議会事務局職員  事務局長     松 沢  正 佳  庶務課長     岡 本    真  議事課長     渡 邉  眞 之  事務局主幹    清 水  和 彦  議事係長     福 吉  昌 志      ──────────────────────────────           議  事  日  程 (第 5 号)                       (平成24年6月22日 午前10時開議)第1 議会運営委員の選任について第2 幹線道路対策特別委員の選任について第3 新庁舎建設調査検討特別委員の選任について第4 地域公共交通対策特別委員の選任について第5 会議第3号 呉市農業委員会委員の推薦について第6 会議第4号 基地対策予算増額等を求める意見書 第7 会議第5号 「防災・減災ニューディール」による社会基盤再構築を求める意見書第8 議第74号 呉市監査委員の選任について第9 議第73号 呉市固定資産評価審査委員会委員の選任について第10 諮議第8号 人権擁護委員候補者の推薦について   諮議第9号 人権擁護委員候補者の推薦について第11 議第55号 専決処分の承認について   議第56号 呉市税条例の一部を改正する条例の制定について   議第57号 呉市議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部を改正する条例の制定について   議第58号 物品の取得について                         (以上4件 総務委員長報告)   議第59号 専決処分の承認について                              (民生委員長報告)   議第60号 呉市立小中学校設置条例の一部を改正する条例の制定について   議第61号 呉市スポーツ施設条例の一部を改正する条例の制定について                       (以上2件 教育企業委員長報告)   議第62号 呉市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例の制定について   議第63号 呉市営住宅条例の一部を改正する条例の制定について   議第64号 契約の締結について   議第65号 新たに生じた土地の確認及び町の区域の変更について   議第66号 新たに生じた土地の確認及び字の区域の変更について   議第67号 市道路線の廃止について   議第68号 市道路線の認定について                       (以上7件 産業建設委員長報告)   議第69号 専決処分の承認について   議第70号 専決処分の承認について   議第71号 専決処分の承認について   議第72号 平成24年度呉市一般会計補正予算                       (以上4件 予算特別委員長報告)      ──────────────────────────────会議に付した事件 副議長の辞職について 副議長の選挙 日程のとおり      ──────────────────────────────委員会審査報告書総括表 末尾に掲載      ──────────────────────────────            午前10時00分     開   議 ○議長神田隆彦) おはようございます。 これより本日の会議を開きます。 本日の会議録署名者として7番奥田議員、31番重盛議員を指名いたします。      ────────────────────────────── ○議長神田隆彦) この際、御報告申し上げます。 茶林副議長から副議長辞職願が提出されました。 お諮りいたします。 本件は、他の議事に先立ち審議を要する先決問題であります。本件は、この際日程に追加し直ちに審議に入りたいと思います。これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長神田隆彦) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定されました。      ────────────────────────────── △副議長の辞職について      〔茶林 正副議長除斥〕 ○議長神田隆彦) 副議長の辞職についてを議題といたします。 茶林副議長は退席しておられますので、この際これを確認いたしておきます。 辞職願を朗読させます。 議事課長。     〔渡邉眞之議事課長朗読〕                 辞  職  願                              平成24年6月21日 呉市議会議長 殿                                茶 林   正 このたび都合により副議長を辞職したいので、許可されるようお願いします。 ○議長神田隆彦) この際、念のため申し上げます。 副議長の辞職は、会議規則第92条第2項の規定により、討論を用いないでその許否を決めることになっております。よって、直ちに採決いたしたいと思います。 お諮りいたします。 茶林副議長の辞職を許可することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長神田隆彦) 御異議なしと認めます。よって、茶林副議長の辞職は許可することに決定されました。     〔29番茶林 正議員入場〕      ────────────────────────────── ○議長神田隆彦) ただいまの辞職許可により副議長が欠員となりましたので、副議長の選挙を日程に追加し、直ちに選挙を行いたいと思います。これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長神田隆彦) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定されました。      ────────────────────────────── △副議長の選挙 ○議長神田隆彦) 副議長の選挙を行います。 お諮りいたします。 選挙の方法は指名推選により行いたいと思います。これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長神田隆彦) 御異議なしと認めます。よって、選挙の方法は指名推選によることに決定されました。 お諮りいたします。 指名は、議長において行いたいと思います。これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長神田隆彦) 御異議なしと認めます。よって、議長において指名することに決定されました。 副議長に32番加藤議員を指名いたします。 お諮りいたします。 加藤議員を副議長当選人と定めることに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長神田隆彦) 御異議なしと認めます。よって、加藤議員が副議長に当選されました。 副議長に当選されました加藤議員を紹介いたします。 32番加藤議員。     〔32番加藤忠二議員登壇〕 ◆32番(加藤忠二議員) 皆さん、おはようございます。 ただいま副議長に御推挙いただきまして、まことにありがとうございます。厚くお礼を申し上げます。その責務の重大さに身の引き締まる思いがいたしております。何分浅学非才でございますけれど、呉市の発展と議会の活性化並びに議長を助けながら誠心誠意努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。 なお、今後とも皆様の御指導と御協力を心からお願いを申し上げまして、就任のあいさつとさせていただきます。どうもありがとうございました。(拍手)      ────────────────────────────── ○議長神田隆彦) この際、茶林前副議長から退任のあいさつがあります。 29番茶林議員。     〔29番茶林 正議員登壇〕 ◆29番(茶林正議員) おはようございます。副議長退任に当たりまして、一言ごあいさつを申し上げます。 昨年5月の唐突な就任以来1年1カ月、本当に議長の気遣いと私ども市民フォーラムを初め議員の皆様並びに事務局職員のお支えによって、何とか職責を全うすることができたのかなと思ってございます。新副議長におかれましては、ぜひとも今後議会のさらなる権威、機能をますます高めていただきますよう、御尽力を賜りますようお願いを申し上げておきたいと思います。 終わりに、皆様の御指導、御鞭撻を引き続きいただきますようお願いをいたしまして、退任のあいさつといたします。本当にありがとうございました。(拍手) ○議長神田隆彦) この際、茶林前副議長に対し林田議員から謝辞があります。 11番林田議員。     〔11番林田浩秋議員登壇〕 ◆11番(林田浩秋議員) 甚だ僣越ではございますが、茶林副議長の退任に当たりまして、議員一同を代表いたしまして一言お礼の言葉を述べさせていただきます。 茶林副議長におかれましては、副議長に就任されて以来、議会改革に熱い思いを持たれ、中でも政策研究会初代座長として議会報告会の企画、運営に熱心に取り組まれるなど、開かれた議会の推進に向けてその重責を果たされました。 その御労苦と御功績に対しまして、敬意と感謝の意をささげるとともに、今後とも呉市発展のため、引き続き御尽力賜りますようお願い申し上げます。 甚だ簡単ではございますが、議員一同の感謝の言葉といたします。御苦労さまでした。ありがとうございました。      ──────────────────────────────
    議長神田隆彦) 諸般の報告をさせます。 議事課長。     〔渡邉眞之議事課長朗読〕                                呉市議会報告第6号              諸  般  の  報  告1 議会運営委員会片岡委員の同委員会委員の辞任を6月21日許可した。2 幹線道路対策特別委員会加藤委員の同委員会委員の辞任を6月21日許可した。3 新庁舎建設調査検討特別委員会加藤委員の同委員会委員の辞任を6月21日許可した。4 地域公共交通対策特別委員会田中委員の同委員会委員の辞任を6月21日許可した。5 予算特別委員会において次のとおり正副委員長が互選された。                      委 員 長  茶 林   正 議員                      副委員長  加 藤 忠 二 議員6 受理した委員会審査報告書は次のとおりである。   総務委員会報告書                      2通   民生委員会報告書                      1通   教育企業委員会報告書                    1通   産業建設委員会報告書                    1通   予算特別委員会報告書                    2通7 議員が提出した議案は次のとおりである。   会議第3号 呉市農業委員会委員の推薦について8 受理した意見書案は次のとおりである。   会議第4号 基地対策予算増額等を求める意見書        外1件9 市長が追加提出した議案は次のとおりである。   議第73号 呉市固定資産評価審査委員会委員の選任について    外1件10 市長が提出した諮問書は次のとおりである。   人権擁護委員候補者の推薦について11 市長から、議会推薦に係る農業委員会委員の辞任に伴い、後任委員推薦方の依頼があった。12 受理した報告書は次のとおりである。   報告第22号 専決処分について      ────────────────────────────── ○議長神田隆彦) なお、報告第22号はお手元に配付しておりますので、念のため申し上げます。      ────────────────────────────── ○議長神田隆彦) 日程に入ります。 この際、お諮りいたします。 本日の日程に掲げております各議案に対する委員会の審査の結果は、お手元に配付しております総括表により御承知を願い、委員長の報告は省略することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長神田隆彦) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定されました。      ────────────────────────────── △日程第1 議会運営委員の選任について ○議長神田隆彦) 日程第1、議会運営委員の選任についてを議題といたします。 本件は、片岡議員の辞任により欠員となりました委員1名を選任するものであります。 お諮りいたします。 議会運営委員に19番北川議員を指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長神田隆彦) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定されました。      ────────────────────────────── △日程第2 幹線道路対策特別委員の選任について ○議長神田隆彦) 日程第2、幹線道路対策特別委員の選任についてを議題といたします。 本件は、加藤議員の辞任により欠員となりました委員1名を選任するものであります。 お諮りいたします。 幹線道路対策特別委員に21番岩原議員を指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長神田隆彦) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定されました。      ────────────────────────────── △日程第3 新庁舎建設調査検討特別委員の選任について ○議長神田隆彦) 日程第3、新庁舎建設調査検討特別委員の選任についてを議題といたします。 本件は、加藤議員の辞任により欠員となりました委員1名を選任するものであります。 お諮りいたします。 新庁舎建設調査検討特別委員に33番片岡議員を指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長神田隆彦) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定されました。      ────────────────────────────── △日程第4 地域公共交通対策特別委員の選任について ○議長神田隆彦) 日程第4、地域公共交通対策特別委員の選任についてを議題といたします。 本件は、田中議員の辞任により欠員となりました委員1名を選任するものであります。 お諮りいたします。 地域公共交通対策特別委員に1番上村議員を指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長神田隆彦) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定されました。      ────────────────────────────── △日程第5 会議第3号     〔17番 森 本 茂 樹 議員      20番 池庄司 孝 臣 議員      23番 渡 辺 一 照 議員      27番 林   敏 夫 議員      除斥〕 ○議長神田隆彦) 日程第5、会議第3号呉市農業委員会委員の推薦についてを議題といたします。 本件は、お手元に配付しております。            ────────────────                                  会議第3号                発  議  書 次の推薦案を提出する。   呉市農業委員会委員の推薦について 平成24年6月21日                        提 出 者                         呉市議会議員 林 田 浩 秋                                中 原 明 夫                                片 岡 慶 行                                土 井 正 純                                下 西 幸 雄 呉市議会議長  神 田 隆 彦 殿   呉市農業委員会委員の推薦について 呉市農業委員会委員として、農業委員会等に関する法律第12条第2号の規定により、次の者を推薦する。 呉市議会議員  森 本 茂 樹 呉市議会議員  池庄司 孝 臣 呉市議会議員  渡 辺 一 照 呉市議会議員  林   敏 夫(提案理由) 議会推薦に係る委員が、平成24年7月31日をもって辞任することに伴い、後任委員を推薦するため本案を提出する。            ──────────────── ○議長神田隆彦) 17番森本議員、20番池庄司議員、23番渡辺議員、27番林議員、以上4名の方は退席しておられますので、この際これを確認いたしておきます。 本件は、提案理由にもありますとおり、辞任に伴う後任委員として農業委員会等に関する法律第12条第2号の規定により4名を推薦するものであります。 お諮りいたします。 本件は、先例により自後の議事手続を省略して直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長神田隆彦) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定されました。 本件を採決いたします。 本件は原案のとおり可決することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長神田隆彦) 御異議なしと認めます。よって、本件は可決されました。     〔17番 森 本 茂 樹 議員               20番 池庄司 孝 臣 議員               23番 渡 辺 一 照 議員               27番 林   敏 夫 議員               入場〕      ────────────────────────────── △日程第6 会議第4号 ○議長神田隆彦) 日程第6、会議第4号基地対策予算増額等を求める意見書を議題といたします。 本件は、お手元に配付しております。            ────────────────                                  会議第4号                発  議  書 次の意見書案を提出する。   基地対策予算増額等を求める意見書 平成24年6月21日                        提 出 者                         呉市議会議員 林 田 浩 秋                                林   敏 夫                                片 岡 慶 行                                土 井 正 純                                下 西 幸 雄 呉市議会議長  神 田 隆 彦 殿   基地対策予算増額等を求める意見書 基地施設周辺市町村は、基地所在に伴う諸問題の解決に向け、鋭意努力しているところである。 しかしながら、基地関係市町村は、長期にわたる景気低迷による地域経済の著しい疲弊や基地所在に伴う特殊な財政需要増大等により、大変厳しい財政状況に置かれている。 こうした基地関係市町村に対して、これまで総務省所管固定資産税代替的性格を基本とした基地交付金国有提供施設等所在市町村助成交付金)及び米軍資産住民税非課税措置等税財政上の影響を考慮した調整交付金施設等所在市町村調整交付金)が交付されている。 基地交付金及び調整交付金については、基地所在による特別の財政需要等にかんがみ、固定資産税評価替えの翌年度において、平成元年度より3年ごとに増額されてきた経緯がある。 また、自衛隊等の行為または防衛施設の設置・運用により生ずる障害の防止・軽減のため、国の責任において防衛省所管基地周辺対策事業が実施されている。 よって、国におかれては、基地関係市町村の実情に配慮し、下記事項を実現されるよう強く要望する。                 記1 基地交付金及び調整交付金については、今年度が固定資産税評価替えの年度に当たるため、これまで3年ごとに増額されている経緯を十分踏まえた上で、平成25年度予算において増額をするとともに、基地交付金対象資産を拡大すること。2 基地周辺対策経費所要額を確保するとともに、各事業の補助対象施設及び範囲の拡大等適用基準のさらなる緩和を図ること。 以上、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出する。                                呉 市 議 会(提 出 先)   衆議院議長   参議院議長   内閣総理大臣   総務大臣   財務大臣   防衛大臣            ──────────────── ○議長神田隆彦) 本件の説明を願います。 11番林田議員。     〔11番林田浩秋議員登壇〕 ◆11番(林田浩秋議員) それでは、提案説明をさせていただきます。 本市を初めとして基地施設周辺市町村は、基地所在に伴う諸問題の解決に向け鋭意努力しているところでありますが、長期にわたる景気低迷による地域経済の著しい疲弊や基地所在に伴う特殊な財政需要増大等により、大変厳しい財政状況に置かれております。こうした基地関係市町村に対して、これまで総務省所管固定資産税代替的性格を基本とした基地交付金及び米軍資産住民税非課税措置等税財政上の影響を考慮した調整交付金が交付されております。 基地交付金及び調整交付金については、固定資産税の評価がえの翌年度において、平成元年度より3年ごとに増額されてきた経緯があり、また自衛隊等の行為や防衛施設の設置、運用により生ずる障害の防止・軽減のため、国の責任において防衛省所管基地周辺対策事業が実施されております。 ついては、基地関係市町村の実情に配慮し、基地交付金及び調整交付金については、今年度が固定資産税の評価がえの年度に当たるため、これまで3年ごとに増額されている経緯を十分に踏まえた上で、平成25年度予算において増額をするとともに、基地交付金対象資産を拡大すること、基地周辺対策経費所要額を確保するとともに、各事業の補助対象施設及び範囲の拡大等適用基準のさらなる緩和を図ることの2項目を実現されるよう強く国に要望するものであります。 皆様におかれましては、何とぞ本案に御賛同賜りますようよろしくお願い申し上げまして、提案説明とします。 ○議長神田隆彦) お諮りいたします。 本件は、先例により自後の議事手続を省略して直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長神田隆彦) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定されました。 本件を採決いたします。 本件は原案のとおり可決することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長神田隆彦) 御異議なしと認めます。よって、本件は可決されました。      ────────────────────────────── △日程第7 会議第5号 ○議長神田隆彦) 日程第7、会議第5号「防災・減災ニューディール」による社会基盤再構築を求める意見書を議題といたします。 本件は、お手元に配付しております。            ────────────────                                  会議第5号                発  議  書 次の意見書案を提出する。   「防災・減災ニューディール」による社会基盤再構築を求める意見書 平成24年6月21日                        提 出 者                         呉市議会議員 田 中 良 子                                沖 田 範 彦                                土 井 正 純                                北 川 一 清                                渡 辺 一 照                                山 本 良 二 呉市議会議長  神 田 隆 彦 殿   「防災・減災ニューディール」による社会基盤再構築を求める意見書 1960年代の高度経済成長期から道路や橋梁、上下水道など社会資本の整備が急速に進み、この時代に建築されたものは現在、建築後50年を迎え、老朽化が進んでいる。国土交通省の「道路橋の予防保全に向けた有識者会議」は、提言(2008年5月)の中で「2015年には6万橋が橋齢40年超」となり、建築後50年以上の橋梁が2016年には全体の20%、2026年には同47%と約半数にも上る現状を提示し、経年劣化により劣化損傷が多発する危険を指摘している。 今後、首都直下型地震や三連動(東海・東南海・南海)地震の発生が懸念される中で、防災性の向上の観点からも、社会インフラの老朽化対策は急務の課題と言える。 災害が起きる前に、老朽化した社会資本への公共投資を短期間で集中的に行うことによって、全国で防災機能の向上を図ることができると同時に、それは社会全体に需要を生み出すこともできる。つまり、防災・減災と経済活性化をリンクさせた諸施策の実施が可能となるのである。 一方、景気・雇用は長引くデフレと急激な円高によって極めて厳しい状況が続いており、そのために必要な政策が需要の創出である。そこで、公共施設の耐震化や社会インフラの再構築が、雇用の創出に必要な公共事業として潜在的需要が高くなっていると考える。 よって、政府においては、国民と日本の国土を守り、安全・安心な社会基盤を再構築するため、次のとおり、防災・減災対策としての公共事業を緊急かつ集中的に行い、経済の活性化や雇用創出に資する防災対策の実施を強く求める。                 記1 道路や橋梁、上下水道、河川、港湾などの老朽化が進み更新時期が近づいている社会インフラを早急に点検・特定し、維持・更新のための公共投資を積極的かつ集中的に行うこと。2 都市の防災機能の向上を図るために、電気、ガス、水道、通信などのライフラインの整備を促進すること。3 地域の安全・安心のために、学校等の公共施設や病院・介護等の社会福祉施設など地域の防災拠点の耐震化及び防災機能の強化を推進すること。 以上、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出する。                                呉 市 議 会(提 出 先)   内閣総理大臣   経済産業大臣   国土交通大臣   厚生労働大臣   文部科学大臣            ──────────────── ○議長神田隆彦) 本件の説明を願います。 3番田中議員。     〔3番田中良子議員登壇〕 ◆3番(田中良子議員) ただいま上程されました「防災・減災ニューディール」による社会基盤再構築を求める意見書提案理由を説明させていただきます。 日本は、過去の戦争等により荒れ果てた国土からの経済成長をなし遂げるため、1950年代後半以降、急速に道路や橋梁、上下水道など、社会資本整備が進みました。高度成長期に整備されたコンクリートなどの構造物は、現在建築から50年を迎え、全国的に老朽化が進み、著しく防災力が低下する中で、今後の改修を余儀なくされます。 呉市におきましても、さきに出された橋梁長寿命化修繕計画により、建設後50年以上を経過する橋梁は20年後には70%を超えるため、計画的な予防修繕を進めることが必要とされています。 今後、東海・東南海・南海地震と三連動の発生が懸念される中、防災・減災機能の向上の観点からも、社会インフラの老朽化対策は急務の課題と言えます。 そこで、老朽化した道路や橋、上下水道、河川、港湾などの再整備に集中投資すると同時に、新たな需要をつくり出し、日本経済の活性化につながる防災・減災ニューディール政策の取り組みを求めるものでございます。 ニューディール政策とは、皆様御承知のとおり、新規まき直し政策とも言われ、1930年代のアメリカで大規模な公共事業や公共施設の建設など、世界恐慌を克服するために行った一連の経済政策でございます。これにより、アメリカの経済と雇用は恐慌から完全に立ち直り、著しく拡大をしました。 日本が今、長引く景気低迷、デフレから脱却するには、経済成長が最重要であり、無駄を省くだけでの経済成長は不可能でございます。 国民の暮らしを上向きにして、税収の向上と社会福祉費の削減にも通じる公共投資のための財政出動が今こそ求められるときでございます。 よって、安全・安心な社会基盤を再構築するため、防災・減災対策としての公共事業を緊急かつ集中的に行い、経済の活性化や雇用創出に資する防災対策の実施を強く求めるものでございます。 皆様におかれましては、何とぞ本案に御賛同をいただきますようお願い申し上げて、提案説明とさせていただきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。 ○議長神田隆彦) お諮りいたします。 本件は、申し合わせにより質疑、委員会付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長神田隆彦) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定されました。 これより討論に入ります。 9番谷本議員。     〔9番谷本誠一議員登壇〕 ◆9番(谷本誠一議員) 私は、自然共生党として「防災・減災ニューディール」による社会基盤再構築を求める意見書案に反対の立場で討論いたします。 さて、我が国の財政は、今年度90兆円の一般会計歳出に対し、税収が42兆円と半分以下、国債発行は44兆円と税収を上回る異常事態であります。そのため、財政法で禁じられている赤字国債発行を平成6年度から連続17年間も公債発行特例法を政治的に成立せしめて実施し続けてきました。これは、借金地獄に陥る、国家存亡にかかわる異常事態です。 しかも、昨年の東日本大震災を早期に復興するため、特別枠として復興債を今後13兆円発行し、さらには国民年金の国庫負担額の不足分を賄うために年金交付国債と、これまた別枠の国債を発行する形で、まさに借金漬けとなります。さらに、本予算と別枠の国債発行はまやかしであるとして、去る6月16日の民主・自民・公明3党による修正協議において、年金交付国債を撤回し、本予算枠内の赤字国債を追加する意味のつなぎ国債を発行することの妥協策が図られました。ちなみに、復興債の財源の主なものは、JT等政府保有株や資産の売却、あるいは今年度からの所得税増税です。 年金交付国債あるいはつなぎ国債の償還財源は消費税増税分を充てようとしていますが、その消費税そのものがどうなるか世論を分断しており、現段階では簡単に見通せない状況であり、国の財政は非常に不安定で先行きの暗い状況となっております。加えて、国と地方を合わせた長期債務が今年度末には940兆円にも及び、短期債務も含めると1,000兆円を優に超え、国債残高でも709兆円で、GDPの219%と、危険水域である我が国が終戦直後に対GDP比200%の債務を抱えて国家財政破綻し預金封鎖された危機的状況を既に凌駕してしまっています。ちなみに、事実上財政破綻したギリシャの国債残高の対GDP比ですら113%です。EUでは60%以内との財政規律を課しているにもかかわらずです。つまり、我が国においてこのまま債務が膨らみ続けると、国家の信用は失墜し、国債が暴落し、ハイパーインフレになって、国家財政破綻も時間の問題と言えるのです。しかも、参議院で与野党が逆転し、衆議院とねじれ現象であることで、今年度政府予算案は憲法の規定にのっとり、衆議院議決が優先され、自然成立しましたが、歳入の裏づけとなっている赤字国債を発行するための公債特例法案はいまだたなざらしにされ、野党の政権揺さぶり工作の人質にされているのが実情です。すなわち、財政法では赤字国債の発行を禁じており、それを特例的に毎年度立法化して、それを認めて、まさに政治力で国家財政をつないできたにすぎません。つまり、薄氷を踏むような綱渡り的財政運営を強いられてきたわけで、特例が毎年度常態化する、まさに国家の存亡にかかわる末期的症状に直面しております。 建設国債も似たようなことが言えます。高度成長期、特に田中内閣時の日本列島改造論を振りかざしての建設国債増発により、公共事業を多発することで、国、地方ともに債務を膨らませ続けてきました。債券を多額発行しても、景気が高揚し、税収増になること、建設した公共財は価値があるとの理由で、まさに自転車操業のごとく財政のツケを将来に後回しにし続けてきたのです。 バブル経済が崩壊した際、このような財政運営はやめるべきだったのを、時の政権がバブル期と同様の手法を継続してしまったのは、そもそもの間違いでした。しかし、一たん予算規模を増額したら、それを縮減することは国民にとって痛みになるため、選挙対策も絡んで決断できず、ずるずると先延ばししてきたのは否めません。 それでも、小泉内閣では構造改革を断行し、その本丸だった郵政を民営化し、規制を緩和し、国債発行額も抑制しようと努めました。しかし、その後、リーマン・ショックでの世界同時金融恐慌を100年に一度の経済危機と過大評価した麻生内閣が、大盤振る舞いで景気対策と称し国債を多発して、せっかく軌道に乗り出した財政再建路線を台なしにしたのは、記憶に新しいところです。 そのような中で、公明党によると10年間で100兆円あるいは自民党施策では200兆円もの基金を積み、それを建設国債や地方債、さらには本予算とは別枠の防災・減災ニューディール債で賄うということです。これは現在の国の債務体質をさらに悪化させることになるのは明白です。 仮に、1年間に10兆円の公共投資を増加したとしましょう。我が国の建設公共投資のピークは、年間30兆円です。それを現在では、税収減による財源不足もあって、15兆円に抑制しています。それを25兆円に膨らませ、バブル期以前のように公共投資をばらまくことで景気を底上げしようとするものです。確かにその間は一時的に雇用はふえ、税収もふえはしますが、その投資した分以上の税収増になるかは甚だ疑問です。その証拠に、バブルがはじけ飛んだ以降も自民党政権がこのような考えのもとに安易に債務を膨らませ、そのツケを後世に残した結果が現在の景気の状況だからです。 本施策は、1929年の世界大恐慌を打開するため、フランクリン・ルーズベルト大統領が1933年から大型公共投資を行い、苦境を脱したニューディール政策にあやかろうというものですが、既に公共インフラが整備され、逆に環境破壊が起こっている現状と状況は全く異なります。 ところで、想定を上回る大規模災害に対処するため、公共施設の耐震化や老朽化対策は必要なことです。呉市においても、まず手始めに橋梁の予防保全対策計画を立てました。当面緊急を要する橋梁の補修については、呉市都市再生整備計画に基づき、市街地の5橋については40%の国庫補助を受けます。つまり、既存の補助制度の枠組みを最大限に活用しようとしております。 市街地以外では、過疎計画に沿って有利な過疎対策事業債で賄う手法もあります。橋梁以外の土木施設の建設や維持管理に係る経費についても、社会資本交付金等を活用してきました。電線の地中化にしても、呉市の中心市街地においてある程度過去実施しておりますが、その際も電線類の地中化に対する社会資本整備総合交付金を活用し、その2分の1が国庫補助でした。 さらに、学校施設の耐震化においては、国も既に積極姿勢を示しております。具体的には、学校施設環境改善交付金を活用することで、C判定の場合は3分の2国庫補助、B判定の場合は2分の1国庫補助が適用されます。加えて、その残りの部分に対し、従来よりある学校教育施設等整備事業債を活用すれば、起債充当率90%、うち70%が交付税措置されるわけです。 呉市のみならず、全国自治体において、これらの交付金と有利な事業債の抱き合わせで、学校施設の耐震化を促進しているところです。呉市でもこの両制度をフル活用し、昨年度末に補正予算を組み、広小学校と両城中学校の耐震化補強を前倒し実施することにしたのは、議員の皆様御承知のとおりです。 また、民間の病院や診療所においては、医療提供体制施設整備交付金を活用した医療施設耐震整備事業で、2分の1国庫補助を受けられます。地方公共団体の医療施設で言えば、病院事業債を発行する中で、繰り出し基準である半額を一般会計で補てんし、その財源は交付税に算入されています。呉市の公立下蒲刈病院では、それに加えて有利な債務である過疎対策事業債が適用もされています。 他方、社会福祉施設等に目をやりますと、国が拠出した介護基盤緊急整備等基金を原資に、各都道府県が定員29名以下の地域密着型小規模の特別養護老人ホームやケアハウス、介護老人保健施設や認知症高齢者グループホーム、小規模多機能型居宅介護事業所等の耐震化事業に対し、定額補助が今年度はあります。さらに、保護施設や児童関係施設、障害者関係施設にあっては、社会福祉施設等耐震化整備基金から2分の1国庫補助、県が4分の1補助という制度も昨年までありました。このような傾向は、全国都道府県が似たような制度を運用しています。 さらには、特別養護老人ホームやグループホーム、児童・母子福祉施設、障害者福祉施設に対しては、従来から独立行政法人福祉医療機構により、耐震化に対する市中金利より低利での融資制度が設けられています。とどのつまり、既存制度を活用すれば、国難を乗り切れるということです。 あえて大きな債券を発行しても、ツケを子や孫の代に先送りするだけのその場しのぎとなりかねず、その分地方の負担としての債務も膨らむことで、地方公共団体財政健全化法の趣旨からも逆行することになります。バブル期以降にバブル期と同じ感覚で債務を膨らませ、景気対策に国は邁進してきたわけですが、それでも世界や時代の潮流には抗し切れず、景気が十分には回復しなかったのは、歴史が証明するところです。 つまり、インフラ整備がある程度飽和状態に近づき、それでも箱物整備や大型公共施設を安易に建設し続け、維持管理費がかさみ、少子高齢化による支える世代の人口減少がボディーブローのごとくきいてきたのです。そのときの反省を踏まえた対策を講じることが大切ですが、いまだ旧式の手法を安易に導入する国民世論に迎合した景気対策、いわゆるばらまき的施策は厳に慎むべきです。国民皆が痛みを分かち、震災復興に向け、国民一丸となって辛抱するときだと考えます。 一方、欧州の債務危機が叫ばれ、ギリシャに続きスペインにも巨額な資金援助をEUやIMFが行おうとしています。これは決して対岸の火事ではありません。今、欧州の財政不安からユーロやEU圏の国債に嫌気が差し、米国の財政危機も相まって、そこに相対的な価値の差を見出し、一時的に円や日本国債が買われています。これは円高バブルと言っても過言ではなく、いずれはじける可能性を捨て切れません。 そういう中で、我が国は社会保障と税の一体改革を断行し、国際的信用を取り戻さなければなりません。このような状況下で、さらに債務を拡大するこのニューディール基金設置に係る要望は、国の首を絞めることであり、到底受け入れられるものではありません。 政府は、財源不足を解消する目的で社会保障と税の一体改革関連法を成立させるため、このたび野党との妥協を図り、ようやく3党修正協議にこぎつけました。その中で、今回の防災・減災対策を積極的に講じるとの合意を余儀なくされました。しかし、これでは何のために消費増税を図るのか、政策に一貫性がありません。骨抜きにされた感があります。 しかも、公明党による防災・減災ニューディール債は25年の償還期間をうたっております。つまり、その時々の景気を向上させても、反面その財源のツケを子の代まで負担を残すということなのです。せつな主義以外の何者でもありません。将来の展望がありません。間近に迫った衆議院総選挙を有利にするための政治的思惑が透けて見えます。 また、さきの議会報告会では、市庁舎建設に関し、「有利な債務である合併特例債を活用するから呉市の負担は少なくても済む」との議会側答弁に対し、「その分国の負担がふえるだけで、すべて我々が支払った税金であるから無駄な支出には変わらない」との厳しい御指摘を市民から受けたところです。この部分は、ある意味では地方行政を進める公務員やそれをチェックする我々議会人としても十分かみしめる必要があります。すなわち、国あってこその地方自治体だということなのです。国が財政破綻して全国民の生活に悪影響を及ぼしたら、何をか言わんやということになります。 したがいまして、同僚議員におかれましては、ぜひとも大局を見定めていただき、将来の長期展望を洞察され、正しい歴史的御判断を賜りますよう衷心よりお願い申し上げる次第であります。 ○議長神田隆彦) 14番中田議員。     〔14番中田光政議員登壇〕 ◆14番(中田光政議員) 私は、「防災・減災ニューディール」による社会基盤再構築を求める意見書に賛成の立場で討論いたします。 平成19年8月にアメリカのミネソタ州ミネアポリスでミシシッピー川にかかる橋が崩落し、夕方のラッシュ時と相まって、少なくとも60台の車やトラックが橋とともに次々と川へ転落し、死者13名、負傷者145名という大惨事が起こったことは記憶に新しいと思います。 この橋は、築40年を経過していたとのことですが、これを契機に日本でも橋の安全基準が満たされているのか懸念の声が上がり、国土交通省の調査では、7県1,567区市町村が橋の点検を行っていなかったことが発覚し、これ以降、各自治体は国と同じレベルの点検を行うようになりました。 先日も新聞報道されましたが、呉市においては、20年後に建設50年以上の橋が全体の76%を占めるとされており、適切な維持管理を行っていくことが重要な課題となっています。今年度から平成29年度にかけて、老朽化のため緊急補修が必要な橋を順次補修していくとしていますが、アメリカの事例を含む橋の老朽化の問題だけではなく、高度成長期に整備された道路、上下水道、港湾などは同様の状態と考えられます。 そうした背景やさきの東日本大震災を教訓とした防災や減災の観点からも、国においては更新時期が近づいている社会インフラ等の公共工事を積極的に行うための政策づくりに腐心していただきたいと思っております。 また、この意見書にもございますように、景気・雇用は長引くデフレと急激な円高によって、極めて厳しい状況が続いており、そのために、必要な政策が需要の創出であると考えます。 この防災・減災に特化した社会基盤構築こそが冷え切った日本経済の活性化の一助になるとともに、我が呉市においても、財政健全化のもとで削減傾向にある投資的経費が増額され、市内産業の再興につながるとの希望を込めまして、賛成討論とさせていただきます。どうかよろしくお願い申し上げます。 ○議長神田隆彦) 以上で討論を終結いたします。 本件を採決いたします。 本件は原案のとおり可決することに賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○議長神田隆彦) 起立多数。よって、本件は可決されました。      ────────────────────────────── △日程第8 議第74号     〔3番田中良子議員除斥〕 ○議長神田隆彦) 日程第8、議第74号呉市監査委員の選任についてを議題といたします。 本件は、お手元に配付しております。 3番田中議員は退席しておられますので、この際これを確認いたしておきます。 本件の説明を求めます。 市長。     〔小村和年市長登壇〕 ◎市長(小村和年) ただいま上程されました議第74号について御説明申し上げます。 本案は、呉市監査委員の選任について御同意をお願いするものでございます。 田中良子氏は、呉市監査委員として適任と存じます。何とぞ御同意を賜りますようお願い申し上げる次第でございます。よろしくお願いします。 ○議長神田隆彦) お諮りいたします。 本件は、先例により自後の議事手続を省略して直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長神田隆彦) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定されました。 本件を採決いたします。 本件は同意することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長神田隆彦) 御異議なしと認めます。よって、本件は同意されました。     〔3番田中良子議員入場〕      ────────────────────────────── △日程第9 議第73号 ○議長神田隆彦) 日程第9、議第73号呉市固定資産評価審査委員会委員の選任についてを議題といたします。 本件は、お手元に配付しております。 本件の説明を求めます。 市長。     〔小村和年市長登壇〕 ◎市長(小村和年) ただいま上程されました議第73号について御説明申し上げます。 本案は、呉市固定資産評価審査委員会委員の辞任に伴う後任委員の選任について御同意をお願いするものでございます。 ここに御提案申し上げております松野一成氏は、学識、経験ともに大変豊かな方でございまして、本市の固定資産評価審査委員会委員として御尽力願いたいと思うところでございます。何とぞ御同意を賜りますようお願いを申し上げます。 ○議長神田隆彦) お諮りいたします。 本件は、先例により自後の議事手続を省略して直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長神田隆彦) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定されました。 本件を採決いたします。 本件は同意することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長神田隆彦) 御異議なしと認めます。よって、本件は同意されました。      ────────────────────────────── △日程第10 諮議第8号外1件 ○議長神田隆彦) 日程第10、諮議第8号人権擁護委員候補者の推薦について、外1件を一括して議題といたします。 本2件は、お手元に配付しております。            ────────────────                                  諮議第8号   人権擁護委員候補者の推薦について 次のとおり6月21日付呉市人第78号をもって呉市長小村和年より諮問があったので、議会に付議する。 平成24年6月21日                        呉市議会議長  神 田 隆 彦                               呉市人第78号                               平成24年6月21日 呉市議会議長  神 田 隆 彦 殿                            呉市長 小 村 和 年   人権擁護委員候補者の推薦について(諮問) 次の者を人権擁護委員候補者として推薦したいので、人権擁護委員法第6条第3項の規定により、議会の意見を求めます。氏  名住    所ないとう のりまさ 内 藤 典 雅呉市下蒲刈町下島518番地            ────────────────                                  諮議第9号   人権擁護委員候補者の推薦について 次のとおり6月21日付呉市人第79号をもって呉市長小村和年より諮問があったので、議会に付議する。 平成24年6月21日                        呉市議会議長  神 田 隆 彦                               呉市人第79号                               平成24年6月21日 呉市議会議長  神 田 隆 彦 殿                            呉市長 小 村 和 年   人権擁護委員候補者の推薦について(諮問) 次の者を人権擁護委員候補者として推薦したいので、人権擁護委員法第6条第3項の規定により、議会の意見を求めます。氏  名住    所きしね         岸 根 はぎめ呉市倉橋町3649番地の3            ──────────────── ○議長神田隆彦) 本2件の説明を求めます。 市長。     〔小村和年市長登壇〕 ◎市長(小村和年) ただいま上程されました諮議第8号及び諮議第9号について御説明申し上げます。 本件は、人権擁護委員の任期満了に伴い法務大臣に対し候補者を推薦するに当たり、市議会の御意見を求めるものでございます。 ここにお諮りしております諮議第8号の内藤典雅氏及び諮議第9号の岸根はぎめ氏は、本年9月30日の任期満了に伴い、退任される委員の後任として新たに推薦を行うものでございます。 御推薦いたしますお二人は、人格、識見ともに高く、広く社会の実情に通じた方々でございますので、人権擁護委員として適任であると存じます。何とぞよろしく御審議を賜りますようお願いを申し上げます。 ○議長神田隆彦) お諮りいたします。 本2件は、先例により自後の議事手続を省略して直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長神田隆彦) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定されました。 本2件を採決いたします。 本2件は、異議なしと答申することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長神田隆彦) 御異議なしと認めます。よって、本2件は異議なしと答申することに決定されました。 なお、本2件の答申書は、議長に御一任願いたいと思います。これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長神田隆彦) 御異議なしと認めます。よって、さよう取り計らいます。      ────────────────────────────── △日程第11 議第55号外17件 ○議長神田隆彦) 日程第11、議第55号専決処分の承認について、外17件を一括して議題といたします。 委員長に対する質疑の通告はありません。 これより討論に入ります。 8番福永議員。     〔8番福永高美議員登壇〕 ◆8番(福永高美議員) おはようございます。私は洗濯の会福永高美であります。 議第58号物品の取得について、反対の立場で討論させていただきます。 本件は、日本消防検定協会という公的機関が定めた安全基準に従って、はしごつき消防自動車を更新するものでありますが、基準を守らなかった場合の罰則規定はなく、法的に耐用年数が定められているものでもありません。はしごつき消防自動車の出動頻度はそれほど多くなく、消防局できちんとしたオーバーホール、整備が行われていることから、安全基準の年数を過ぎても直ちに更新する必要があるとは思われません。 また、西消防署に2台のはしごつき消防自動車が配備されておりますので、これを有効的に配置し直すことを検討するとともに、安全面に配慮しつつ、車両の整備を徹底することにより、できるだけ消防車両の更新時間を延ばすべきであります。 また、議会報告会においても、消防職員が十分に配置されていないと市民の不安の声を聞いており、緊急出動の増大からも救急救命士の養成が急がれておりますが、財政的な問題から十分な対応ができていない状況にあります。 そのような状況において、今車両の更新に予算を投入するのではなく、人的配置に予算を投入すべきと考え、本案に反対するものであります。 以上、反対の立場での私の討論を終わらせていただきます。 ○議長神田隆彦) 7番奥田議員。     〔7番奥田和夫議員登壇〕 ◆7番(奥田和夫議員) それでは、共産党の立場から反対の討論を行ってまいります。 議第60号呉市立小中学校設置条例の一部を改正する条例の制定について。 これは、倉橋小学校、尾立小学校及び倉橋東小学校の統合による倉橋小学校の設置、そして倉橋西中学及び倉橋東中学校の統合による倉橋中学校の設置の議案ですが、場所をどうするかという問題で町を二分する運動が起きて、双方一堂に集まって話し合う手続を行わずに今日に至っております。住民をそっちのけにしたやり方による条例の改定でありまして、反対をするものです。 議第63号呉市営住宅条例の一部を改正する条例の制定について。 市営住宅の老朽化、そのために宮原1丁目のアパート、此原第1住宅の一部、須川住宅、計56戸を廃止いたします。これまで老朽化を理由に次々廃止して、今回で3,619戸まで削減してまいりました。市営住宅の希望がないかというと、倍率は6.4倍、6.5倍とあるわけでありまして、それを廃止するのは行政の任務放棄と言わなくてはなりません。 議第64号契約の締結について。 阿賀塩谷地区の船だまりの整備工事で、平成27年の目標に総事業費が14.8億円で取り組んでおります。80隻の係留が可能で、漁業者は統計上、正組合員が75人、準組合員が20人、計95人がいるということであります。 ところが、漁獲高は定かではありません。報告によりますと、天端の高さでありますとか、物揚げ場などのこういう問題は、組合長との話がされております。他の組合員あるいは準組合員の意向などが丁寧に聞かれている様子はありません。財政が厳しい折、そのような簡単な動機で整備をするべきではありません。 議第69号ですが、専決処分の承認について。 これは無駄遣いの典型といいますか、そういう呉市の財政を壊した阿賀マリノポリス、これが含まれております。市債の額の決定に伴うものとはいえ、賛成できるものではありません。 議第70号専決処分の承認について、そして議第71号専決処分の承認について。 これは、水道と工業用水道の双方で953万円を捻出して水道企業管理者に退職金を出すと、そのための補正であります。企業管理者の給料は74万円、それに在職した46カ月をかけて、その28%と条例で定めていることが根拠とされております。そして、953万円と、わずか46カ月勤めたことでこれだけの支給を受けるわけであります。 水道の一般の職員の方はどうかといいますと、38年から42年勤務して、2,400万円から2,500万円の退職金の支給を受けております。月当たりにしますと、この一般職員が4万7,000円という計算です。 一方、今回の企業管理者は、月が21万円という計算になります。財政集中改革プログラムの中で、これでも20%削減したということでありますが、削減しても一般職の4.4倍であります。しかも、この企業管理者は部長職を経験し、既にその退職金の支給を受けられて、今回の支給でありますから、二重に支給を受けることになります。すると、余りにも差があり過ぎます。一般職と同じにしたら合理性に欠けるという答弁がありましたが、その言葉を市民が聞いておりましたら、さぞかし怒りを表明されたでありましょう。 従来、予算に定める範囲としていたのが、平成19年から今回のような方式に改められて、条例化したものでありますが、管理者としての能力が高いかどうかは別にして、一般の職員との差が余りにもあり過ぎ、これは早急に大幅な改善を図るべきであります。こうした特別職の退職金のあり方は、認めるわけにはまいりません。 以上です。 ○議長神田隆彦) 以上で討論を終結いたします。 これより採決に入ります。 まず、議第70号専決処分の承認について、議第71号専決処分の承認について、以上2件を一括して採決いたします。 本2件に対する委員長の報告は承認であります。 本2件は委員長の報告のとおり承認することに賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○議長神田隆彦) 起立多数。よって、本件は承認されました。 次に、議第69号専決処分の承認についてを採決いたします。 本件に対する委員長の報告は承認であります。 本件は委員長の報告のとおり承認することに賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○議長神田隆彦) 起立多数。よって、本件は承認されました。 次に、議第58号物品の取得についてを採決いたします。 本件に対する委員長の報告は可決であります。 本件は委員長の報告のとおり可決することに賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○議長神田隆彦) 起立多数。よって、本件は可決されました。 次に、議第60号呉市立小中学校設置条例の一部を改正する条例の制定について、議第63号呉市営住宅条例の一部を改正する条例の制定について、議第64号契約の締結について、以上3件を一括して採決いたします。 本3件に対する委員長の報告は可決であります。 本3件は委員長の報告のとおり可決することに賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○議長神田隆彦) 起立多数。よって、本件は可決されました。 次に、議第55号専決処分の承認について、議第59号専決処分の承認について、以上2件を一括して採決いたします。 本2件に対する委員長の報告は承認であります。 本2件は委員長の報告のとおり承認することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長神田隆彦) 御異議なしと認めます。よって、本2件は承認されました。 次に、ただいま議決されました9件を除く9件を一括して採決いたします。 本9件に対する委員長の報告は可決であります。 本9件は委員長の報告のとおり可決することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長神田隆彦) 御異議なしと認めます。よって、本9件は可決されました。      ────────────────────────────── ○議長神田隆彦) 以上をもちまして、今期定例会の会議に付議された事件はすべて議了いたしました。 お諮りいたします。 会期は6月25日までとなっておりますが、本日をもって閉会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長神田隆彦) 御異議なしと認めます。よって、本日をもって閉会することに決定されました。      ────────────────────────────── ○議長神田隆彦) 閉会に当たり市長のあいさつがあります。 市長。     〔小村和年市長登壇〕 ◎市長(小村和年) 本議会の閉会に当たりまして、一言ごあいさつを申し上げます。 議員各位におかれましては、本定例会の開会以来、終始慎重かつ熱心に御審議を賜り、議決をいただきましたことに対しまして、厚くお礼申し上げます。 本議会で議論をいただきました市政の重要課題につきましては、皆様の御意見を十分に尊重し、適正に執行してまいりたいと存じます。 さて、本格的な梅雨の時期を迎えました。長雨による土砂災害や台風などは、事前の予測によりある程度災害に備えることができます。しかし、近年では地震や津波、竜巻、ゲリラ豪雨など、従来の予測手法を超えた気象の変化が前ぶれもなく突然大きな牙をむく事象が全国的に発生をし、ひとときも目が離せない状況となっております。 自然の猛威を避けることはできませんが、早目の情報伝達や迅速な初期活動などによりまして被害を最小限にとどめることは可能であり、今後も市民の安全・安心を確保する視点に留意しながら市政運営を進めてまいりたいと存じます。 最後になりますが、これからますます暑さが厳しくなってまいります。議員各位におかれましては、くれぐれも御自愛をいただきますようお願いを申し上げまして、閉会のごあいさつとさせていただきます。ありがとうございました。      ────────────────────────────── ○議長神田隆彦) 以上で定例会を閉会いたします。 お疲れさまでした。ありがとうございました。            午前11時11分     閉   会 地方自治法第123条第2項の規定により署名する。       呉市議会議長  神 田  隆 彦       呉市議会議員  奥 田  和 夫       呉市議会議員  重 盛  親 聖 △委員会審査報告書総括表                            平成24年6月22日 本会議日程番号議案番号件        名付託委員会結 果11議第55号専決処分の承認案総務承認議第56号呉市税条例の一部改正案可決議第57号呉市議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部改正案議第58号物品の取得案議第59号専決処分の承認案民生承認議第60号呉市立小中学校設置条例の一部改正案教育企業可決議第61号呉市スポーツ施設条例の一部改正案議第62号呉市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部改正案産業建設可決議第63号呉市営住宅条例の一部改正案議第64号契約の締結案議第65号新たに生じた土地の確認及び町の区域の変更案議第66号新たに生じた土地の確認及び字の区域の変更案議第67号市道路線の廃止案議第68号市道路線の認定案議第69号専決処分の承認案予算特別承認議第70号専決処分の承認案議第71号専決処分の承認案議第72号平成24年度呉市一般会計補正予算案可決...